ポケットガイカーKIT for iPhoneを使ってみた
iPhoneで放射線量が測定できる半導体ガイガーカウンター「ポケットガイカーKIT for iPhone」であるが、私は8月末に運良く注文画面に進むことができ、注文をしておりましたが、商品説明どおり2週間たって商品が届きましたので、その使用記です。
この半導体ガイガーカウンター「ポケットガイカーKIT for iPhone」(正しくは、GM管計数管を使用していないので、ガイガーカウンターではないらしい)は、非営利プロジェクト「radiation-watch.org」が販売しており、4250円(本体3500円プラス送料と組み立て料)ということもあり、現在は注文が殺到しており、なかなか購入画面に進むことができません。
「ポケガイガー」という専用ソフトの無料版を利用すれば、iPhoneとこの機械で手軽に放射線量を測定することができます。
(iPhone以外でもiPadやipod touchなどでも使用可能です)
ただ、この測定専用ソフトの「ポケガイガー」というソフトは、iOS4以上にしか対応してしておりません。
そのためは、私のiPhone4はiOS3でしたので、仕方なくこのソフトを使用するには、iOS4へアップグレートせざるを得ませんでした。
その他、iPhone用で放射線を測定する機械としては、シネックスの「RDTX-PRO」
http://www.synnex.co.jp/news/new-products/scosche-00001.html
34800円
Redstarの「iGAMMA」
http://www.redstar.co.jp/igamma.htm
19800円
http://www.kfcr.jp/gamov.html#platform
8400円
どちらも半導体センサー?を利用しているものと思われます。
半導体センサーの場合、どうしても平均値を求める為、測定時間がかかります。
ま、時間をかけて測定した方がより正確なのかもしれませんが。。。
また、iPhoneのカメラ機能を使って測定するアプリ「ガイガーカメラ」
http://itunes.apple.com/jp/app/id447319975?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
85円(以外に正確らしい)などというのもあります。
商品は代引きの郵便(4250円)で郵送されます。
早速、組み立てにとりかかります。
事前に購入して食べきっていたFRISKの容器をニッパーで線の出る所をカット。
次に、アルミホイルを75センチに切りそれを5回、縦に3回折った物を作り最後に2回折って基盤を挟みFRISKのケースに格納。
きちんと折らないとケースに入らず、フタが盛り上がります。
(この作業はβ線を遮蔽する為で、被爆量を測定するのはγ線のみ考慮すればよいとのこと)
つづいて、100均で今はめったに使用しない9ボルトの電池006pを購入してきます。
これを電池ケースにセットするのですが、これが結構力が必要で、接点がケースのスイッチと一体となっている為、入れたあと電池をスライドするのですが、テコの原理を利用しないと接点の部分が入りません。
私は、ケースを壊しそうになりました。
ちなみに、「電池はスイッチを入れた状態で30日以上もつ」とネットで見たような気がします。
(以外に長持ち)
最後に両面テープでFRISKと電池ケースを合体して完成。
早速、ネットでiPhone用のアプリ「ポケガイガー」をダウンロードし
コネクタをiPhoneのイヤホン端子に接続し測定開始です。
職場のシンチレーション式放射線計のミスターガンマA2700型と比べてみました。
私の住む福島県福島市は、現在室外で0.9μSv/h、室内で0.3μSv/h前後です。
結果は、約10分測定し、ポケットガイガーが0.2μSv/h、ミスターガンマが0.31μSv/hとなりました。
私の環境だと、ミスターガンマを信じるとすると、少し値が低く表示されるようでした。
ソフトは何も設定していません。(設定できません)
そのことをFacebookに
http://ja-jp.facebook.com/groups/225718720808063/
投稿をしたら、iPhoneとの相性やロット差などもあるので、
あとは自分で係数を求め、それをかけ算をして目安としてください。とアドバイスをいただきました。
(その為にまた、電卓を使う羽目になるではないか)
やっぱり有料版ソフトのポケガイガーを購入しないとダメ?と判断し、アップルストアから450円で有料版を購入しました。
「ポケガイガー」は残念ながら、記録が出来ません。
また、欲をいえば、iPhoneにはせっかくGPS機能があるのですら、位置情報なんかも一緒に共有できる機能が欲しいです。
この後のいろいろ設定を変え測定したり、「iGAMMA」用のソフト「GAMoVアナライザー」
http://itunes.apple.com/jp/app/gamov-analyzer/id435879679?mt=8&ls=1#
シネックスの「RDTX-PRO」のソフト「redTEST」や
http://itunes.apple.com/jp/app/id456680236?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
なども試したいと思います。
また今後、「Geiger Bot」を使い計測データをグラフ化したり、ネットで公開したりするのも挑戦したいです。
結論
先日、価格の安い10万円未満の放射線測定器は、「測定値が正確でない」とのテスト結果を国民生活センターが発表しました。
(ほとんどが中国製)
確かに、安くても正確でないと意味がありません。
ウクライナ製とか言われるとちょっと怪しんでします。
(でも、ホントはこっちの方が正確なのかもしれませんが)
この秋、日本製の低価格の放射線測定器がいろいろ発売となります。
ほとんど半導体(フォトダイオード)式ですが、
エステーの「エアカウンター」15750円
http://www.st-c.co.jp/topics/2011/000387.html
富士電機の「DOSEe」80000円や
セイラー万年筆の「マイドーズミニ」31395円
http://www.sailor.co.jp/NEWS/mydose-mini_pdm-122/index.html
測定には、正しい測り方と多少の時間が必要です。それと、振動が厳禁です。
今、福島では子供達や妊婦さんにはガラスバッチ(被ばく測定器具)が配布されています。
ただ、このガラスバッチではその場で放射線量を見ることはできません。
そのことを考えるとポケットガイガー4250円(送料込み)はとっても魅力的です。
Facebookのサポートでは、商品を実際に使ってみてのレビューなとも活発に話されております。
その点はとっても安心して使える商品と感じました。今後のソフトのバージョンアップに期待します。
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